この記事では、令和4年度行政書士試験に合格した公務員の私が、公務員が行政書士試験を受験するメリットを紹介していきます。
私の体験談等を踏まえて記事を書いているため、説得力のある記事となっております。
公務員の方で、自己研鑽として行政書士試験の勉強をしようか迷ってる方の後押しができる記事になっていると思います。
なお、行政書士の他に宅建を受験しようか迷っている人は、「公務員が宅建を取得するメリット」を併せて御覧ください。
余談ですが、私は4か月という短期間でしかも独学で令和4年度試験に合格することができました。
どのような意識をもち、どのような勉強をしたのか知りたい方は、「独学で行政書士に4か月で合格する方法(令和4年度試験に合格しました)」で7,500字という超大作で詳細に解説しておりますので御覧ください。
公務員が行政書士試験の勉強をするメリット4選
その1 最速で合格できる
行政書士試験の受験科目は、憲法、行政法(行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法)、商法、会社法、地方自治法、一般知識等です。公務員の方は、日ごろから行政法や地方自治法といった試験科目に触れているので、一般人と比べるとゴールに近い状態からのスタートになります。
一般的に、行政書士試験は、1、2年、勉強時間600~1000時間で合格できる資格といわれております。しかし上記のとおり、そもそもゴールに近い状態からのスタートできるため、勉強が得意な人だとその半分から4分の1くらいの労力で合格できます。
実際に私は、令和4年7月から勉強を開始し、4か月間、約350時間~400時間くらいの勉強で合格することができました(180/300点で合格のところ、192/300でした)。
メリット2 予備校に通わなくても合格できる可能性が高い
メリット1のとおり、知識を備えた状態でのスタートであることに加え、実は、皆さん数年前に受けた公務員試験の際にも、憲法や行政法はきっと勉強されたのではないでしょうか。
一度学んだことなので、予備校に通わなくても十分戦えますよね。
なお、予備校に通うと20万円くらいかかると思いますが、私は市販の参考書と問題集、直前予想模試、全部で1万円弱だけで足りました。
メリット3 仕事に生かすことができる
行政書士試験の試験科目である行政法は、行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法らをまとめた総称です。行政法は、違法や不当な行政活動による権利利益の侵害から市民を救済するための手続きについて規定したものです。
皆さんの中には、市民に対してした行政処分等について、市民から審査請求等されたことがある方もいるのではないでしょうか。そういった場合にも、行政法の勉強で学んだ知識を生かすことができます。
メリット4 周囲からの評価が高くなる
これは公務員に限ったことではありませんが、勉強している社会人は少ないものです。
そのような状況において勉強を継続していると、当たり前の話ですが、周囲の人よりも圧倒的に知識量は増え、周囲から頼られることが増えます。
想像してみてください。行政法のマイナー知識を上司よりも知っている状況を。勉強しているあなたの姿をみた上司の心の中を。あなたから行政書士試験合格と書かれた職員評価書を提出された上司の心の中を。
あなたの評価が上がること間違いないでしょう。
あなたの異動先は、条例や要綱を所管する部署になることでしょう。
まとめ
行政書士試験を受験するメリットを感じることはできましたか。
行政書士試験の受験を経て圧倒的知識量を装備することで、公務員として評価されるのはもちろん、退職後の独立開業といったその後の人生にも大きな可能性を見出すことはできる素晴らしい資格ではないでしょうか。