どうも。関東の某自治体で現役地方公務員をしているすけまるです。
さて、志望者の減少が続いていた公務員ですが、コロナを契機に再び人気が高まっており、公務員の中でもとりわけ地方公務員の志望者が増えているようです。
そこでこの記事では、関東圏内で地方公務員(地方上級)を志望している方は、絶対に特別区を受験した方がいい理由や4つのメリットについて解説していきます。
特別区を受験するだけで、地方上級試験の合格率が10%くらい上がると思いますよ。
特別区を受けずに地方上級を受けるなんて、地方上級は受かる気ないのかな?というレベルです。(別にあおっているわけではありません。)
ちなみに、私自身は特別区の職員ではありませんが、特別区を受験したうちの一人ですので、つまりこの記事は「経験者は語る」を体現したものとなっております。
前提知識:公務員試験は複数回受験できる
前提として、公務員試験は日程が重複しない限り、基本無料でいくつでも受験することが可能です。
すなわち、受験回数の分だけチャンスが増えるというわけです。
ただし、受験回数を増やすことはチャンスが増える一方で、勉強時間が減ってしまうことや勉強する試験科目を増やすことになるので、一概に良いとは言えません。
自分の勉強の進捗具合などを踏まえ最適な回数を受験する必要があるのです。
地方上級試験受験者が特別区を受験した方が良い最大の理由
特別区を受験した方が良い最大の理由は「試験慣れすることができる」です。
なぜ試験慣れするために特別区の試験が必要なのでしょうか。
これは、試験の日程が大きく関係しています。
地方行員上級志望者が関係しそうな令和5年度の主な公務員試験は、次のような日程で開催されます。
(※もっと詳しく公務員試験日程一覧を知りたい方は、公務員試験総合ガイドさんのこちらの記事をご覧ください。)
上記の表のとおり、特別区の試験が1番早いんですよね。
つまり、6月18日(日)に開催される第一志望の地方公務員上級試験の前に試験範囲もほぼ重複している特別区の試験を受験し、試験会場の雰囲気を感じたり、試験問題に慣れておくことで、第一志望の地方上級試験にスムーズに入っていけるというわけです。
地方上級試験受験者が特別区を受験するメリット
地方公務員志望者、とりわけ地方上級の志望者は必ず特別区を受験した方が良いです。
その理由は次のとおりです。
試験慣れできる
最大のメリットは、上述のとおり試験慣れできることです。
第一志望の地方上級試験が初めて受験する公務員試験だと、会場の雰囲気に慣れていないうえに、初見の問題に圧倒され、変に緊張したまま試験が終わってしまうこともあると思います。
なので、必ず特別区試験を受験し、試験慣れしておいた方が良いでしょう。
小論文対策できる
大半の自治体で試験科目の一つに小論文があり、またこの小論文は割と最新の社会問題に関する内容が出題されます。
なので、受験年度はどのようなキーワードに関する内容が出題されているのかを知るためにも特別区を受験しておくのはおすすめできます。
少し脱線しますが、小論文については全く知らない内容・キーワードが出題されてしまうと回答するのが難しくなってしまいますので、特別区の出題内容に限らず先行している他の自治体でどのような問題が出題されているのかを把握しておいた方が良いでしょう。
知っているキーワードに関する出題と全く知らないキーワードに関する出題では、合否が全く変わってきます。
この対策は必ず行いましょう。
特別区と地方上級は試験科目がほぼ同じ
下表のとおり、特別区と地方上級は試験科目は基本同じです。
つまり、試験慣れのための受験であったとしても、これまで十分に勉強している受験生にとってみれば十分に合格できる可能性がある試験というわけです。
苦手科目の把握→修正ができる
上述のとおり、特別区と地方上級は試験科目が基本的に同じなので、特別区の受験によって自分の苦手科目を把握することができます。
苦手科目を把握できたら、特別区受験から地方上級受験までの約1か月半でその苦手をつぶすなどの対策をしていけばいいのです。
実際の生きた問題を解いてみないことには、自分の得意と苦手を知ることはできません。
しつこいですが、必ず特別区を受験しましょう。
まとめ
地方上級志望者が特別区を受験した方がいい理由・メリットを感じていただけましたでしょうか。
「俺は!私は!絶対に県庁や政令市の職員になりたいんだ!」という方は、特別区を必ず受験してください。
特別区を受験しておくだけで、控え目に言っても合格率が10%くらい上がると思いますよ。
試験に打ち勝つ最大のコツは、敵(試験)を知ることです。
あなたは、特別区受験を通して敵(試験)を知り、そして本番の敵(地方上級試験)を倒してくれることを祈っております。
頑張って合格しよう!