公務員

公務員に求められる人物像を教えます

「公務員に求められている人物像って何?」や「公務員になるための面接試験では何を見られているの?」という点について解説していきます。

当記事は、市役所において採用試験等の事務を所管する人事課の職員や実際に面接官をしたことがある職員との会話等に基づいて書いているので、一定の信頼性は担保されているものとなっています。

当記事が、皆さんの面接試験の役に立てることができれば幸いです。

それでは、いきましょう。

公務員に求められる人物像

一緒に働きたいと思われる人

公務員に求められる人物像とは、「一緒に働きたい人物かどうか」です。

「一緒に働きたい」という箇所をもう少し掘り下げるなら、一緒に働くことにより「組織が活性化され、その機能を十分に発揮できるようになるのか」「全市民がさらに幸せになることができるのか」といった視点です。

「いい人そうだから」とか「感じがいい人そうだから」といった個人的な視点ではなく、組織的な視点で一緒に働きたいかが重要になりますので、誤解しないようにしてくださいね。

ちなみに、限られた面接時間だけで面接官に「一緒に働きたい人物」だと思わせるためにも、履歴書は「あなたを採用することで組織にどんなメリットがあるのか」を読み取れるような内容にしたほうがいいですし、面接時の自己PRでは、力強く「あなたを採用することで組織が得られるメリット」を伝えたほうがいいでしょう。好印象を持たせることはあっても、悪印象を持たれることありません。

組織によって「一緒に働きたい人」は違う

面接官が求めているのは「一緒に働きたい人」でありますが、組織によって「一緒にはたらきたい人」は違います。

分かりづらいと思いますので、具体例は下記のとおりです。

  • 消防・警察 → 「協調性」、「従順」
  • 総合職・上級 → 「発想力」、「企画力」、「調整力」

消防や警察であれば、発想力や企画力よりも上司の指示に従順に従うことができるかといった点が重要視されてます。

組織によって、求めている人物像のニュアンスが若干異なるので、あなたの性格がどの組織に求められているのかを事前に把握しておくと面接試験を有利に戦うことができるかもしれません。一度、家族や友人に公務員でもどの組織があっているのかを聞いてみると答えが見えてくるかもしれませんね。

面接で見られる点

面接時に見られるのは「他の職員と良好な関係を築きながら日々の業務を円滑にこなすことができるか」という点です。さらに掘り下げていきましょう。

挨拶ができるか

1つ目は挨拶ができるかです。公務員に限った話ではありませんね。

一人では仕事を進めていくことはできません。沢山の職員とコミュニケーションをとりながら仕事をこなしていく必要があるので、挨拶ができない人は問題外です。

目をみて挨拶ができない人は、公務員試験をあきらめてください。どんなに頭が良くても面接試験で不合格となります。

まず、社会人としての最低限の基本である挨拶の練習をしてください。

会話ができるか

2つ目は会話ができるかです。

これも社会人として最低限の基本ですが、ただ会話ができれば良いわけではありません。

住民や上司が何を要求しているのかをしっかりと聞き分けた上で応対できるようになるための会話ができるかが必要です。

組織には、18歳~65歳くらいまでの幅広い年齢層の職員がいます。

公務員になったばかりの人と年長者は価値観も世界観も違っているので、もしあなたが学生時代の友人とコミュニケーションを取るように話をすれば、通じないこともあるでしょう。

なので、社会人になる前、いや面接の前までには、言ってはいけないことややってはいけないことなどのマナーを学んでおきましょう。

面接時に絶対にやってはいけないのは、つい緊張のあまり友人と話すような学生言葉を使ってしまうことです。

ちゃんとマナーを学んだうえで面接には挑みましょうね。

敬語は覚えるものではなく体で覚えるものだと思うので、日ごろから意識して敬語を使ってみると効果的かもしれません。

社会常識があるか

つ目は、社会常識(「上下関係」と「基礎知識」)を持っているかです。

面接官は基本は管理職の職員が担当します。管理職が面接官をしている点が肝ですよね。

管理される職員の中に上下関係を全く知らない職員がいれば、管理する側、つまり管理職は困ってしまうわけです。

面接官に「この人は上下関係がなっていない」と思われてしまっては、面接に合格できる確率は下がります。

加えて、社会人なら知っていて当たり前なことを知らないような非常識な人も面接で落とされる確率が高くなります。

面接が近づいてきたら意識して新聞を読むようにするとかして、今、社会で起きていることをしておく必要があります。

ちなみに公務員になってからも社会で起きていることにはアンテナを張って過ごすべきです。住民も公務員なら知っているよね?くらいで話をしてきます。

体力・心が問題ないか

4つ目は、体力・心が問題ないかです。

社会人になってすぐの時期は、わからないことだらけで失敗がつきものです。

もちろん失敗を乗り越えて成長していくので失敗することが悪いわけではありません。

ただ、失敗したときに上司から叱られて落ち込んだり、失敗したことを引きずってしまうなど、心が弱いと組織では働いていけません。

また、部署によっては毎日が残業続きだったりもしますが、そういう状況を乗り越えられるだけの体力を兼ね備えているかも重要です。

今でも、「公務員は毎日5時には仕事終わるんだろ」と言われることが良くありますが、実際は全くそんな甘いものではありません。

普通に日付を超えることだってあるし、終電に合わせて退庁することだってあります。

同じ職場の職員でも事務分担によっては、早く帰れる職員とそうでない職員がいます。

これからの状況でも文句を言わず、乗り越えられる職員が本当に必要なのです。

まとめ

ここまでをまとめます。

面接官が求めている人物像

  • 一緒に働きたいと思われる人
  • 組織によって「一緒に働きたい人」は違う

面接で見られる点

  • 挨拶ができるか
  • 会話ができるか
  • 社会常識があるか
  • 体力・心が問題ないか

公務員になるためには、面接官に「一緒に働きたい」と思われる人物になりましょう。

そのためには、あなたが組織の職員になることで、住民に対してどのようなメリットを提供できるのかを考えアピールするべきです。

もし、現時点では提供できるメリットがなかったとしても面接までに作ればいいのです。

公務員試験は筆記試験よりも面接試験の方が回数が多いのは、学力よりも人を重要視しているからです。

「一緒に働きたい」と思われる人になれるよう準備をしていきましょう!

ABOUT ME
すけ丸
平成、関東生まれ。現役公務員のすけ丸です。 年間800時間残業をする激務部署からほぼ残業なしの部署まで幅広く経験。 公務員やらながら資格取得にも励み、FP3級、宅建、行政書士に合格。 現在は、公務員の魅力やリアルな情報を伝えるためブログを書いたり、電子書籍を出版しています。 好きなことは本を読むこと。毎月3~4冊くらい読んでいます。