当記事では、公務員が自己啓発することで得られるメリットや自己啓発をするときに取得するべき資格やを実体験を踏まえながら紹介していきます。
自己啓発したいけど、何をしていいかわからない公務員の方は、このままお読みください。
ちなみに、私自身が現役地方公務員ですし、また、短期×独学で「行政書士」、「宅建」、「FP3級」に合格していますので、当記事の信ぴょう性は一定程度あると思います。
それでは、いきましょう。
はじめに
自己啓発には様々な手段・方法があります。
例えば、「本を読む」、「セミナーに参加する」、「イベントに参加する」、「資格取得する」などです。
いろんな方法がありますが、当記事では「資格取得する」に絞って紹介していきます。
自己啓発で得られるメリット
業務に生かせる
自己啓発にあたって取得すべき資格は後述のとおりですが、資格取得のための勉強で得た知識を日常の業務で生かせることができます。
TOEICの勉強で得た知識は、外国人との交流を推進している部署で、宅建の勉強で得た知識は、まちづくりを推進している部署で、情報セキュリティマネジメント試験の勉強で得た知識は情報系を所管する部署で、MOSに関していえばどの部署でも生かすことができます。
このように資格取得のための勉強で得た知識は、いろんな部署で生かすことができますから、仮に試験に不合格になってしまったとしても無駄ではないですよね。
実際に私は、行政書士、宅建、FP3級の試験に合格しましたが、そこで学んだ知識は本当にたまにですが、役に立ってますよ。
転職や独立に生かせる
有利に転職や独立することができることもメリットの一つです。
公務員の中には、高い給料ややりがいを求めて転職する方や、独立希望の方もいますよね。
そういった方は、転職希望の業界に強い資格を取得しておくことで有利に転職活動をすることができるでしょう。ぱっと思いつくのが、不動産業界であれば宅建ですよね。
公務員の方は、公務員試験を突破してきてるし、比較的地頭がいいと思うので、宅建や行政書士程度の資格であれば、予備校に通わなくても短期で合格できると思います。
達成感を得られる
公務員といっても仕事内容は多岐にわたりますから一概に言えませんが、結構やりがいだったり達成感を感じられる機会って少なくありませんか?
私は地方公務員なのですが、基本毎日同じ仕事を淡々とこなすだけなので、ここ数年はやりがいや達成感を感じれていないですね。
やりがいとか達成感を感じることができない仕事って、きつくないですか?何のために仕事してるんだろう・・・って思ってしまいますよね。
そこでもってこいなのがそれなりに難しい試験を取得することです。
難易度に比例して達成感を感じることができると思いますので、自分の能力と費やせる勉強時間を考慮したうえで、取得する資格を決めていただければと思います。
ちなみに私は、行政書士は4か月、宅建は3か月で合格しました。
短期×独学で合格するとさらに達成感を感じることができますが、不合格になるリスクが大きくなるので、おすすめできる方法ではありません。
必ず合格したい人は、お金に余裕があれば予備校に通うのがベストですね。
能力アップすることができる
当たり前ですが、勉強をすれば能力が上がります。
仕事では頼りにされるし、職員評価も良い評価をもらえるかもしれませんね。
周りの職員と差別化できる
社会人の1日の平均勉強時間は6分と言われていますが、控え目に言って、勉強しなすぎですよね。
あなたが資格取得に向けて毎日1時間勉強しようものなら、その差は10倍です(笑)
たった1時間勉強するだけで周りの職員と10倍差を開くことができますから、もし2時間3時間と勉強するならその差は圧倒的に開いていきますね。
自己啓発で取得すべき資格
上記では、自己啓発するメリットを紹介しました。
ここでは、公務員が自己啓発する際におすすめの資格を紹介します。
行政書士
まずは、行政書士です。
行政書士とは、官公署に提出する書類、権利義務に関する書類、事実証明に関する書類の作成や提出手続きを行うことができる国家資格で、これらの書類の作成は行政書士の独占業務であり、行政書士の資格なしでは作成することはできません。
また、行政書士は、8士業(弁護士、弁理士、司法書士、土地家屋調査士、海事代理士、税理士、社会保険労務士、行政書士)の一つであります。
8士業の一つですから、難易度は高く、下記が、直近の合格率等です。(※TAC HPより抜粋)
また、大手予備校のHPを見ると、合格までの勉強時間は600時間~1、000時間とされているところが多いですね。毎日2時間勉強を1年間継続できれば取得できる資格とされております。
ただ、難易度が高い試験ですが、公務員と行政書士は相性がいいので、一般の受験生よりも合格できる確率は高い試験です。私の考えですが、公務員であれば300時間の勉強時間で合格できても全然おかしくありません。実際に私は、4か月間、生き帰りのバスの時間とお昼の時間だけで合格しています。
その理由は下記のとおりです。
・公務員試験と行政書士試験の試験科目は重複している
・試験科目の一部は、仕事で触っている
・公務員は法律用語に慣れている
行政書士の勉強をすることは、公務員としても非常に役に立つことが多いから、公務員試験に合格した後から資格取得を目指す人が大半と思います。
ちなみに、公務員が行政書士を受験するメリットについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
宅地建物取引士
宅地建物取引士は宅建と呼ばれ、宅地建物取引業法に基づき定められている国家資格です。
不動産業を営むときは、ひとつの事務所において5人に1人の割合で、専任の宅建士を設置することが義務付けられているので、不動産業界で働く人には欠かせない資格となっています。
ちなみに不動産業界では、宅建の資格を持っていると5千円から3万円くらい給料が上がるところが多いみたいですね。
不動産のイメージが強すぎて不動産関係の部署に異動にならない限り無縁の知識と思う人が多いですが、宅建の試験科目は、公務員の仕事に良く関わる「民法」、「農地法」、「税法」などです。
そのため、宅建は意外に難しい試験だとネットや本に記載されていますが、公務員からすると割と簡単で、大手予備校のHPでは、合格までの勉強時間は300時間とされているところが多いですが、公務員は200時間~の勉強で十分合格できる可能性があります。
ちなみに私は、独学3か月の勉強だけでほぼ満点で合格してますので、信ぴょう性はありますよね。
ちなみに、公務員が宅建を受験するメリットについては、この記事で解説してますので、宅建を受験してみようかなと思っている方は、見てみてください。
TOEIC
TOEICは、英語でコミュニケーションがどれくらい取れるかを図る試験で、合格と不合格に分けられるものではありません。
外資系企業はもちろんですが、英語を扱う会社ではTOEICの点数を採用基準の一つに設定しているところも少なくないくらい、年々受験者数が増加している試験です。
公務員でも、外国人交流を推進していく部署はもちろん、住民票の交付等を行う窓口では、外国人を相手にするケースも多いですよね。
そういった時に、英語ができる職員が一人でもいれば組織として心強いですし、日常英会話ができるだけでもあなたの信頼度は爆上がりになること間違いないでしょう。
外国人交流を推進していく部署への異動を希望している方は、TOEICで高得点を取っておけば、希望通りに異動できる可能性も高くなるはずです。
ちなみに、TOEICが実施している「上場企業における英語活用実態調査の報告書」によると、海外での業務遂行に必要な英語のコミュニケーション能力として、全社員に求められる期待スコアの平均は600点だそうです。
外国語検定
英語よりはおすすめ順位は低いですが、外国語検定もおすすめです。
世界最大の話者人口を誇る中国語、英語の次に正解で最も使われているフランス語がおすすめの二つです。
英語はもう話せるんだ!という人は、次の言語に挑戦してみるといいかもしれませんね。
日本語、英語に加えてもう1言語話せるようになれば、外国人交流を推進する部署への異動は希望通りにいくはずです(笑
ちなみに、それぞれ、5、6段階に難易度が分かれているので、一番簡単な5級だけ持っているだけでもインパクトはでかそうですよね!
MOS
若手公務員なら絶対に取得したい資格1位「MOS」です。
MOSとは、Word,Excel,PowerPointのスキルを証明する資格です。
公務員とWord,Excel,PowerPointは切り離せない関係なので、絶対に取得しておきたい資格です。
これからの長い公務員人生の中で、資料を大量に作成します。一度勉強しておくと、将来の自分を助けてあげれるし、組織への貢献度も抜群です。
特に若手の職員は、勉強がてら、ついでに試験も受けるか~くらいの軽い感じで受けていいと思いますよ。
異動してきた職員が、MOSを持っているだけで「この人意識高いんだろうな。すごい人なんだろうな。」と思われること間違いなしです。
メンタルヘルスマネジメント検定
メンタルヘルスマネジメント検定も公務員におすすめの資格で、簡単に言えば、メンタルとの付き合い方を知る資格です。
公務員って3年に1度くらいの頻度で異動していくので、たくさんの職員と付き合っていく必要があるんですよね。
人間関係を築くのが苦手な人はメンタルがやられてしまうこともあります。
でも、ストレスとの付き合い方だったり対処法を知っておけば、メンタルがやられずに済むこともあります。
自分自身を守るために勉強するのもありですし、部下を守るために勉強しておくのもありな資格です。
情報セキュリティマネジメント
情報セキュリティマネジメント試験は、インターネットの普及に伴うサイバー攻撃に対するセキュリティ人材の育成を目的として創設された国家資格で、情報系の部署で働きたい方には、おすすめできる試験です。
公務員の仕事は、個人情報を扱うことが多いので、ウイルスやサイバー攻撃から情報を守っていくための知識はです。
日商簿記
資格と言ったら「簿記」くらい王道の資格ですよね。
正直、公務員が簿記を取得して業務で活用できるかというと、あまりイメージができませんが、会計系の業界に転職希望がある方は取得してもいいかもしれません。
3級であれば、1週間の勉強でも合格できるレベルです。
ファイナンシャルプランナー
資格と言ったら「FP」くらい王道の資格ですよね。
簿記と同様、公務員の業務で活用できるイメージは湧かないですが、生きていく上で知っておきたい保険や税金の資格ですから、自分が将来、保険や税金のことで困らないために勉強しておくには本当におすすめできる資格です。
3級であれば、私がほぼノー勉で合格できたくらいの簡単な資格です
。
試験会場に着いて、「え、電卓使う試験なの・・・」となったくらい勉強しなくても合格できました。
まとめ
上記の内容をまとめます。
自己啓発で得られるメリット
- ・業務に生かせる
- ・転職や独立に生かせる
- ・達成感を得られる
- ・能力アップすることができる
- ・周囲の職員と差別化できる
自己啓発で取得すべき資格
- ・行政書士
- ・宅地建物取引士
- ・TOEIC
- ・外国語検定
- ・MOS
- ・メンタルヘルスマネジメント検定
- ・情報セキュリティマネジメント
- ・日商簿記
- ・ファイナンシャルプランナー
最後ですが、公務員になれたあなたはもともと地頭がそれなりにいいはずで、能力も高いはずです。
公務員になって満足するのでなく、その持って生まれた能力を最大限生かすためにも自己啓発に取り組んでみませんか。
何か目標に向かって取り組み、それを達成できた時って最高に気持ちいいですよ!